福島の原発事故をめぐって(514)
著者 山本義隆氏は、『磁力と重力の発見 全3巻』で、パピルス賞、毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞した作者...というのが今日的には(?)通りの良い紹介法だろうか。
駿台予備校の物理学の名物講師...という方が、10chan的にはもっともピッタリ来るかも・・・(?)。
自宅近くの書店で、フト見つけた、昨年10月発行のものですでに5刷となっていた。
・・・物理教育のはしくれにかかわり科学史に首をつっこんできた私が、それなりにこれまで考えてきた、そしてあらためて考えた原子力発電に反対する理由です。(あとがきより)
一六世紀文化革命から原子力ファシズムとして原発を位置づけている・・・科学史的視点はユニークと思う。
・・・日本人は、ヒロシマとナガサキで被爆しただけではない。今後日本は、フクシマの事故でもってアメリカとフランスについて太平洋を放射性物質で汚染した三番目の国として、世界から語られることになるであろう。この国はまた、大気圏で原爆実験をやったアメリカやかつてのソ連とならんで、大気中に放射性物質を大量に放出した国の仲間入りもしてしたまったのである。こうなった以上は、世界中がフクシマの教訓を供するべく、事故の経過と責任を包み隠さず明らかにし、そのうえで、率先して脱原発社会、脱原爆社会を宣言し、そのモデルを世界に示すべきであろう。(最後のパラグラフ, 93頁)
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