2017年3月 6日 (月)

相棒IV (650)

家族で視聴。

http://www.aibou-movie.jp/

いつもながら・・・その時の世相をそれなりに映し出したシナリオになっていることに感心。

米沢さんや、神部君が・・・存在感たっぷりに登場しているのがファンにとっては嬉しい限りだ。

鹿賀さんや江守さんが脇を固めていて、これまた存在感たっぷり。

・・・にしても、途中の走り追いかける場面や、終盤の狙撃場面で見せた右京さんの「若さ」に感激。

家族みんなが満足した・・・ひさびさの映画だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月18日 (土)

キャスターという仕事(649)

2016年3月17日、全3784本目の最終回を終えた<クローズアップ現代>のキャスターを23年間務め切った国谷さんの著作。

2015年の暮も押し詰まった12月26日、<クローズアップ現代>を管轄する組織の責任者から、番組のキャスターとしての契約を2016年度は更新しないことが決定された旨、伝えられた。(227頁)

契約を更新しない理由は、すでに決まっていた編成見直しにより、<クローズアップ現代>が夜10時からの放送になるのに伴って番組をリニューアルし、合わせてキャスター一新するため、とのことだった。(227-8頁)

ここ1,2年の<クローズアップ現代>のいくつかが浮かんできた。ケネディ大使へのインタビュー、菅官房長官へのインタビュー、沖縄の基地番組、「出家詐欺」報道。

・・・鋼板を言い渡される1か月前の11月に、制作現場は2016年度もキャスターは継続との提案をしていた。そして、一緒に番組を制作してきたプロデューサーたちは、上層部からのキャスター交代の指示に対して、夜10時からの包装になっても、番組内容のリニューアルをしても、キャスターは替えずにいきたいと最後まで主張したと、あとで耳にした。(228頁)

ハルバースタムの警告(9頁)

テレビによってより深く国際社会を理解できるようになるのでしょうか。複雑な出来事の説明はされているでしょうか。テレビによって、私たちは世界をより深く理解するというよりも、恐怖心をあおられるのでしょうか。私たちが既に持っている偏見によって違った習慣を持つ人たちを見るのではなく、ありのままの姿を見ることはできるのでしょうか、そうでなければ、私たちが今まで持っている偏見を認めることになってしまいます。視聴者はそれを望んでいます。既存の偏見を認めることは、偏見を取り除くためにより深く考えることよりもはるかに楽だからです。しかし、私たちのようにジャーナリズムに携わる人間は、テレビをいかに賢く使うかを毎日考えるべきなのです。(「テレビはアメリカ社会をどう変えてきたか~デイビッド・ハルバースタム氏講演会より」放送研究と調査、1993年8月、NHK放送文化研究所より)

テレビ報道、3つの危うさ(12頁)

①「事実の豊かさを、そぎ落としてしまう」という危うさ
②「視聴者に感情の共有化、一体化を促してしまう」という危うさ
③「視聴者の情緒や人々の風向きに、テレビの側が寄り添ってしまう」という危うさ

キャスターの役割=視聴者と取材者の橋渡し役(68頁)

1つめは、視聴者と取材者との間の橋渡し役(68頁)
2つめは、「自分の言葉」で語ること(70頁)
3つ目は、「言葉探し」(72頁)
4つ目は、インタビュアーとしての仕事(78頁)

事実を伝え、権力を監視するジャーナリズムの役割はpost-truth(ポスト真実・脱真理)の世界が広がる今こそ重要性が高まっている。(あとがき、242頁)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月14日 (火)

君の名は。(648)

・・・とうとう鑑賞した、というか、やっと鑑賞できた、というところ。

公式サイト ⇒ http://www.kiminona.com/

ここまでのロングランヒットとは!

事情で、予定を急きょ変えなくてはならなくなって、独立系の小劇場・・・みたいな映画館で家族と3人でみた。

時空の行き違いは・・・僕は明日昨日・・・みたいでもあるし、時をかける少女的でもあるし・・・家族によれば、「いかにも新海監督らしい」とな・・・。

公開されて半年目前なのに、座席の3分の1は、若者中心に埋まっていた(@_@)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月 7日 (火)

最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常(647)

師匠に借りた。

そここで、クスッと笑うところ満載。

いやぁ~大学時代が懐かしい。

・・・しかし、著者の奥さんが藝大生(彫刻科)だからこそ、ここまで「秘境」に分け入ることができたのだろう。

東京藝術大学 http://www.geidai.ac.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月 6日 (火)

インフェルノ(646)

ラングトン教授、第三弾。

ダンテの神曲の地獄編(インフェルノ)をまつわって、"テロ"を阻止するラングトン教授。

公式ホームページ ⇒ http://www.inferno-movie.jp/site/#!/

宗教象徴学的な謎解きは今回はあまりなし・・・というより、どんでん返しやアクション、ストーリー展開の速さで、謎解きの妙が「薄れた」感じといったところか。

楽しめたが・・・

人類の為にテロを起こすというロジックは、すこぶる今日的だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月 4日 (日)

「学力」の経済学(645)

エビデンス・ベース・メディシン(EBM)の教育経済版である。1998年慶応大学卒業後、コロンビア大学でPhdを取得。日銀、世銀を経て、2013年から、母校の准教授(総合政策学部)。異色の(?)経歴と言えるか・・・。

「科学的根拠に基づく教育政策」をわが国に根付かせる起爆剤となるパワーを秘めている著作である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月18日 (金)

コ・プロダクション(644)

第5章 コ・プロダクションではないもの

に収載されている表1「サービスの企画と提供における、ユーザーと専門家の役割」(53頁)が分かりやすい。

サービス企画の責任を3つに分ける・・・専門家が単独で企画 専門家とユーザー/コミュニティが共同で企画 サービスの計画に専門家が関与しない

サービス提供の責任を3つに分ける・・・専門家が単独で提供 専門家とユーザー/コミュニティが単独で提供 ユーザー/コミュニティが単独で提供

これで3×3表ができる。

サービス企画の責任が、専門家とユーザー/コミュニティが共同で企画し、かつサービスの提供責任が、専門家とユーザー/コミュニティが共同で提供しているもの、それが「充分なコ・プロダクション」であるとする。

英国の公共政策分野で根こうとしている。

精神保健医療福祉との関連で、そのおそらく日本初の紹介著作である。

コ・プロダクションの概念は、2009年のノーベル経済学賞受賞者であるエリノア・オストロム(Elinor Ostrom)が最初に提唱したものである。インディアナ大学での彼女の研究チームは、1970年代のシカゴ警察についての一連の研究においてこの用語を作りだした。(43頁)


See Yunus, M.(2003) Banker to Poor: The Story of the Grameen Bank.

『住民による健康保持コ・プロダクションの実例Peaple Powered Health Co-production Catalogue, April 2012』

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月15日 (土)

脳からみた自閉症(643)

表皮に「水晶体」が誘導されるための「応答能」(コンピテンス)を与えているのがパックス6であることを明らかにした、歯学部出身の著者による。(81頁)

自閉症スペクトラム障害の三大特徴(18頁)

対人的相互反応(社会的障害)
  非言語性行動の使用の障害
  仲間関係を作ることの障害
  楽しみ・興味・成し遂げたものを他人と共有することを自発的に求めることの欠如
  対人的または情緒的相互作用の欠如

言語・非言語的コミュニケーション(コミュニケーションの障害)
  言語発達の遅れまたは欠如
  他人と会話を開始し継続する能力の障害
  常同的で反復的な言語の使用、または独特な言語変化に富んだ自発的なごっこ遊びや社会性を持った物まね遊びの欠如

限局した興味と行動
  異常なほど強くかつ狭い興味
  習慣や儀式へのこだわり
  常同的で反復的な数奇的運動
  物体の一部に持続的に熱中する

12項目中6項目が該当
「対人的相互反応」のカテゴリーから2つ以上、「言語的・非言語的コミュニケーション」と「限局した行動・興味」のカテゴリーから1つ以上

「心の理論」の機能が何らかの理由で損なわれていると、他人の立場で物事を考えることができず、社会性の異常が生じる。(27頁)

研究の結果、一方が自閉症の場合は、70~90%という高い確率でもう一方も自閉症であることがわかりました。一卵性双生児の一方だけが自閉症である確率は10~30%しかない、ということです。
もちろんすべてが遺伝だけで決まるわけではないので、一致率は100%ではありません。しかしながら、70~90%という数字は、ほかの遺伝的な背景をもつ病気と比べてもかなり高い確率です。(43頁)

ニューロジェネシスが盛んになると短期記憶が消えやすくなるというのは、ニューロジェネシスが記憶に重要であることと一見、矛盾するように思えます。しかし、実はその反対で、海馬のニューロジェネシスが活発になると、古い記憶がより多く消去されることで、新しい記憶が蓄積されやすくなると考えられているのです。
このような記憶の消去とニューロジェネシスの関係は、PTSD発症のメカニズムとして注目されています。(中略)海馬の神経新生が停滞することで、新しい記憶が蓄積されにくくなり、古い記憶が残り過ぎることでPTSDになるのではないかと考えられているのです。(110頁)

fMRIの理論を打ち立てたのは、東北福祉大学特任教授の小川誠二博士です。(119頁)

表3-1の各種脳のイメージング技術の比較は分かりやすい。(120頁)

脳の上部側頭葉回や偏桃体が、「社会脳」(social intelligence)と呼ばれる脳の機能と関係していることがわかった。高機能自閉症もしくはアスペルガー症候群の人たちは、偏桃体の活動が悪いことが分かった。(134頁)

健常児の脳と比較すると、自閉症児の脳では、短い距離の神経結合が強く、遠い距離の神経結合が弱い傾向がある。この傾向の程度は、自閉症児の症状の程度と相関しているようである。(135頁)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 8日 (土)

日本会議の正体(642)

1974年4月2日 日本を守る会結成

1981年10月27日 日本を守る国民会議結成(加瀬俊一議長、黛敏郎運営委員長)

両者が合流し・・・

1997年5月30日 日本会議結成 http://www.nipponkaigi.org/

http://www.nipponkaigi.org/about/mokuteki

1.美しい伝統の国柄を明日の日本へ

  国民統合の中心である皇室を尊び、国民同胞感を涵養する

2.新しい時代にふさわしい新憲法を

  わが国本来の国柄に基づく「新憲法」の制定を推進する

3.国の名誉と国民の命を守る政治を

  独立国家の主権と名誉を守り、国民の安寧をはかる政治の実現を期す

4.日本の感性をはぐくむ教育の創造を

  教育に日本の伝統的感性を取り戻し、祖国への誇りと愛情を持った青少年を育成する

5.国の安全を高め世界への平和貢献を

6.共生共栄の心でむすぶ世界との友好を

・・・>①皇室の尊崇、②憲法の改正、③国防の充実、④愛国教育の推進、⑤極めてアナクロで復古的な--彼らに言わせれば「伝統的な」--家族観の重視(29頁)

生長の家と明治神宮の日本柱で支えられたと村上がいう「日本を守る会」の運営。この「守る会」が「日本を守る国民会議」と合流して日本会議が結成されたことを考えれば、日本会議は人脈的にも、組織運営面でも、生長の家という新興宗教団体と明治神宮を主軸とする神道界こそが源流であり、本質であると評して構わないだろう。(101頁)

神政連は、次のような政策目標を自らのホームページなどに掲げている。

・世界に誇る皇室と日本の文化伝統を大切にする社会づくりを目指す。
・日本の歴史と国柄を踏まえた、埃の持てる新憲法の制定を目指す。
・日本のために尊い命を捧げられた、靖国の英霊に対する国家儀礼の確立を目指す。
・日本の未来に希望の持てる、心豊かな子どもたちを育む教育の実現を目指す。
・世界から尊敬される道義国家、世界に貢献できる国家の確立を目指す。(126頁)

「明治の政治体制とイデオロギーの復活」とまでいえるかどうかはともかく、戦前体制への回帰願望が如実に刻まれていると評されるのも無理はない。(127頁)

日本会議とその前身の右派組織が何を最も重視し、どのような運動に熱をあげるのか--

なによりもまずは①天皇、皇室、天皇制の護持とその崇敬、続いては②現行憲法とそれに象徴される戦後体制の打破、そして、これに付随するものとして③「愛国的」な教育の推進、④「伝統的」な家族観の固守、⑤「自虐的」な歴史観の否定。(212頁)

三権のひとつである行政権のトップに立ち、国の最高権力者でもある首相には、厳重な憲法尊重・擁護義務が課せられていて、首相として改憲を訴えるのは明らかにこれに反する(220頁)。

やはり、日本会議が安倍政権を牛耳っているとか支配しているというよりむしろ、両者が共鳴し、共振しつつ「戦後体制の打破」という共通目標へと突き進み、結果として日本会議の存在が巨大化したように見えていると考えたほうが適切なように思える(238頁)。

日本会議の正体とはいったいなんなのか。

私なりの結論を一言でいえば、戦後日本の民主主義体制を死滅に追い込みかねない悪政ウィルスのようなものではないかと思っている。(245頁)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月 5日 (月)

脳・心・人工知能(641)

学習方式には3つある。(49p)

教師あり学習・・・回路の出力を担うニューロンにどういう動作をすればよかったのか、正解が教師信号として与えられる。

教師なし学習(自己組織化)・・・外界から信号が多数与えられるだけで、何をすべきかの指示はない。回路網は外界にはどのような信号があるかを会得し、それに備える。

強化学習・・・どのニューロンにも動作を指示する教師信号は与えられないが、動作の結果の良否は、報酬や罰として与えられる。

人型のロボットが話題を呼んでいるいま、脳とロボットに共通する学習戦略として強化学習に対する興味が高まっている。(50p)

第3次ニューロブームにおいて、カナダで脳の理論と人工知能を研究しているヒントンは。2006年に「深層学習(deep learning)」という構想を世に問い、これで従来の方式に打ち勝つパターン認識の性能が得られることを示した。(85p)

シミュレーションは、実験、理論に並ぶ第3の科学の方法であるともいわれる。(91p) シミュレーションは、力技と言える。

deep learningでパターン認識し、AIでreal brainを意識した記号処理をする、これら2つが手を結ぶに至っている。これらの結節点を数理脳科学に求めたい。(191p)

本当のところ数理については、十分に理解できたとはいえないが・・・(汗)、久々に刺激的な一冊に出会えた。

(我が家のマテマテシャンにパスするとするか・・・)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«女の一生(640)