医療の限界
『医療崩壊』(http://10chan-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_73d1.html)の著者 小松秀樹先生の最新著、である。
帯には--
医師のミスは
「犯罪」か?
患者は
消費者か?
『医療崩壊』
の現場から
鋭く問う!
...とある。
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医療の限界 (288) 著者:小松 秀樹 |
医療は、本来不確実なものだ。医療の現場において、無誤謬は、あり得ない。
本書は、『医療崩壊』や『慈恵医大青戸病院事件』と重なる部分も多い。が、本書で新たに展開されているのは、医療を公共財と考えるのか、通常財と考えるのか、つまりは、米国型の市場原理主義をベースにした医療を選択するのか、否か。それはひとえに、国民の選択による。今まさに日本の医療は岐路に立っており、「重大な選択」に迫られていることがより強く意識されている点、であろう。
第6章では、新書でありながら、アメリカの思想的起源にまで遡って考察を加えている。すなわち、市場原理主義は、宗教を背景にしており、歴史的、倫理的に日本人にはなじみがない、と喝破している。10chan個人は、とても、個人間の競争を基本とした暮らしを生きる自身がない...。
前著『医療崩壊』と同様、本書で触れられている主張や提案のいずれも、頷けるものであり、新書という手軽に読破できるスタイルなので、ぜひ一度手にとってお読みになられるよう...。
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